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この雑誌について

 

「基礎老化研究」(Biomedical Gerontology)は日本基礎老化学会の会誌で、基礎老化研究の振興、ならびに知識創造・統合を目的として、さらに社会一般へのアウトリーチ活動の一環として、年3回:1月(1号)、5月(2号・大会号)、9月(3号)に発行される。内容は、本学会員より投稿された、または、本学会員及び編集委員会より依頼を受けた者からの巻頭言・総説(老化理論を含む)・トピックス・原著論文・随筆・書評、その他で構成される。但し、3号には基礎老化学会シンポジウムの抄録も掲載される。会員は簡易冊子体の配布を受け、かつ無料でオンライン版が学会HPで閲覧できる。

 

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2021年度編集委員会

編集委員会委員長

木村 展之

岡山理科大学

編集委員会委員

赤木 一考

富山大学

板倉 陽子

東京都健康長寿医療センター研究所

伊藤  孝

理化学研究所

澁谷 修一

国立長寿医療研究センター

多田 敬典

至学館大学

橋本 理尋

旭川医科大学

藤田 泰典

東京都健康長寿医療センター研究所

アドバイザー

石井 恭正

東海大学

BIOMEDICAL GERONTOLOGY
Official Journal of The Japan Society for Biomedical Gerontology

Editor-in Chief

Nobuyuki Kimura

Okayama University of Science 

Editors

Kazutaka Akagi

University of Toyoma

Yoko Itakura

Tokyo Metropolitan Institute for Geriatrics and Gerontology

Takashi Ito

RIKEN

Shuichi Shibuya

National Center for Geriatrics and Gerontology

Hirobumi Tada

Shigakkan University

Michihiro Hashimoto

Asahikawa Medical University

Yasunori Fujita

Tokyo Metropolitan Institute for Geriatrics and Gerontology

Advisory Editor

Takamasa Ishii

Tokai University

投稿規程

  • 全ての原稿の採用については、編集委員会で決定する。総説、トピックス、および原著論文については、編集委員または編集委員会で依頼した審査委員による査読を行う。
  • 著者による校正は、初校時に1回行う。その際に投稿内容の大幅な追加や変更は認めないものとする。
  • 本誌に掲載された記事の著作権は、日本基礎老化学会に帰属する。但し、自身の著作を使用する場合には、本学会に断り無く自由に使用できる。
  • 目次、総説の要旨、およびトピックスの題目は日本基礎老化学会のホームページに掲載される。発行後2年経過した総説、トピックス等はインターネット上に無料で公開される。
  • 総説、トピックス、および原著論文の著者には、該当PDFファイルを無料で進呈する。別刷り希望の場合は有料(実費)となるので、投稿・原稿提出時にその旨連絡すること。
  • 原稿の執筆に際して、本誌の執筆要領に従うこと。

執筆要領

 原稿は全てワードプロセッサーを使用し、横書きで作成する(原稿はデジタルファイルで提出する)。1)第1頁には、原稿の表題、著者名、所属機関、所在地を和文と英文で、また、電話番号、FAX番号、E-mailアドレスを記載する。著者が複数の場合は、連絡先の著者を明記する。2)第2頁にも初めに、表題、氏名を書き、その後に本文を書く。3)本文に節を設ける場合、1.、2.、3.、・・・を付けて節を示す。以下の項目は1)、2)、3)・・・、a)、b)、c)・・・とする。また、イタリック体、ギリシャ文字、記号が正しく出力されていることに注意する。原稿はテキストファイルまたはMSワードファイル等で作成したデジタルファイルで提出する(欧語・数字は半角を用いる)。同時に提出する図・表および写真は、PDF、PPT、TIFF、JPEG形式等のデジタルファイルで提出する。オンライン版はカラー図も受け付ける。冊子体への印刷は原則、白黒またはグレースケールで行うが、カラー希望の場合は著者の負担とする。図表の挿入部位は本文中に示す。尚、本誌1ページは約1,600字に相当する。図の大きさを考慮して、全体の長さを調節すること。原稿(デジタルファイル)はE-mailに添付して送付するか、USB記憶媒体等で送ることができる。コンピュータファイルについては、印刷所あるいは編集委員会で対応できない場合は、著者に協力を求めることがある。

  • 巻頭言(展望) 刷り上がり1頁に収まるようにする。本文の長さは1,500字以内(タイトルと氏名を除く)。
  • 総説 一つのテーマについて、専門的知識に基づき、関連する多くの研究論文を総括、解説、評価した、所謂ミニレヴュー。
    • 本文の長さ:図、表も含めて刷り上がりで6ページ(9,600字)程度を基本とする。
    • 題名:40字以内とし、内容を的確に表したもので、且つ、読者の興味を引くよう工夫する。
    • 要約およびキーワード:要約およびキーワード(5個以内の英語)を必ず付す。要約は日本語(400字以内)、およびその英訳(200words以内)とする。
    • 用語:本文中の用語はなるべく日本語にする。但し、欧語の方が一般的なもの、解りやすい場合は欧語でよい。外国の人名は原語、地名はカタカナで表記する。
      専門術語:それぞれの専門分野の用語集に従う。動植物の学名、遺伝子名などでイタリック体で印刷されるべきものについては、原稿に下線をつけるなどして区別する。
      略語:初出箇所にフルタームの後に括弧で括った略語を記入する。可能なら日本語を入れる。文体:「である」調とする。
      数字・単位:数字はアラビア数字とし、単位は国際単位系を用いる。
    • 引用・参考文献:原稿中で引用された文献は、引用文献と見出しをつけて、論文中に引用した順に番号をつけて表示する。本文中では該当する位置に[ ]で括って表示する。1つの事柄に複数の論文を引用する場合には[1,5,7]または[2-6]のように記述する。著者名を引用する場合で3名以上の連名の時は、それ以下を“ら”を用いて省略する。雑誌名は、略称(ISO4)をもちいる。末尾文献リストは引用した順とし、記載は以下の通りとする。未発表論文、私信は末尾文献リストには加えず、本文中の該当する位置に[ ]で括って表示する。
      • Shimokawa I, Komatsu T, Hayashi N, et al . The life-extending effect of dietary restriction requires Foxo3 in mice. Aging Cell 14: 707-709, 2015.
      • oth GS, Ingram DK and Cutler RG. Primate models for dietary restriction research. In:Biological Effects of Dietary Restriction, edited by Fishbein L. Berlin: Wiley, 1991, p. 193-204.
      • 仲村賢一, 下村-泉山七生貴, 田久保海誉 ヒト組織の加齢に伴うテロメア短縮. 基礎老化研究 24:72-76, 2000.
    • 図、表、写真:そのまま印刷できるものに限る(手書きのものは受け付けない)。文献から引用する場合は、引用を明記すると共に、引用の許可が必要な場合には、著者の責任で許可を取っておくこと(許可証のコピーを原稿と共に提出すること)。白黒またはグレースケールが原則だが、オンライン版はカラー図も受け付ける。
    • 図、写真にはタイトルと説明文を付ける。
  • トピックス 最近の話題性のある研究(または雑誌記事)の紹介。長さは刷り上がり4頁以内(1,600 – 6,400字)。その他は総説に準じる。但し、要旨は不要である。
  • 原著論文 基礎老化研究に関連するオリジナル性の高い研究論文。他誌で公表された内容は受け付けない。内容は、要約、目的、方法、結果、考察、引用文献、図表、およびその説明文からなる。その他は総説に準じる。
  • 学会報告、海外便り 国内外の学術集会の紹介記事。長さは1,600字以内。留学などで滞在しているまたは過去に滞在していた研究室、訪問した研究施設の見聞の紹介記事。
  • 書評 最近出版された書籍の紹介。1,600字以内。
  • 原稿の送付およびその他の問い合わせ、下記宛てにe-mailで。
    編集委員会:editor@jsbmg.jp

<再掲>

「基礎老化研究」総説号発刊に寄せて
日本基礎老化学会会長(当時) 後藤佐多良

 太田邦夫先生(本会初代会長)ら228名の発起人の賛同のもとに日本基礎老化学会の前身である日本基礎老化研究会の設立総会が開催されたのは昭和52年(1977年)2月のことです。東京でアジア地区初の国際老年学会が開催された(1978年8月)前年にあたり、老化研究への関心の高まりと国際交流の活発化への期待がその設立趣意書に謳われています。先生は「この研究会が・・・年数回の研究討論会を開くことによって活動を開始し、・・・将来は立派な学会に育ち、国際的な情報交換の場としても認められることを期待しております」と書かれ、「基礎老化研究サーキュラー」第一号の巻頭言(全文を後段に再掲します)では、将来学術誌を自力で刊行しうる実力を備えるべきであると述べていらっしゃいます。以来、四半世紀の間に、日本のみならず世界の高齢化が急速に進む中で老化や寿命が遺伝子レベルで語られる時代になり、老化制御・老化遅延による高齢者のQOLの向上が社会的な関心事になって来ました。今後ますます重要になると思われる老年病の問題もその基礎には時間と共に進行する生物学的老化があるはずです。このような状況の中で、基礎老化学研究者を結集した本学会の責任も一層大きくなって来たと考えられます。

会誌「基礎老化研究」は、年会およびシンポジウムの要旨集としての役目を果たしてきましたが、研究のより高度な専門化と多様化を目の当たりにして多くの会員が学術集会と要旨集だけでは情報交換・意見交換の場として不十分だと感じていらっしゃると思います。老年医学に関しては、「日本老年医学会雑誌」のほか、いくつかの邦文の商業誌が刊行されています。それに対して基礎老化学分野では時折、生命科学関連の雑誌に特集が組まれる程度で、専門が多岐にわたる会員間の知識の共有や研究の発展を支援する国内の定期刊行物はありません。

国外に目を向けますと、過去数年の間に老年科学関連の幾つかの国際誌が創刊され、老舗であるExperimental GerontologyやMechanism of Ageing and Development は、Editor-in-Chiefの交代とともに新しいコンセプトに基づいた編集方針を打ち出しています。

MADでは展開する老化科学に関する的確な情報を伝えるために”Opinion” や”Progress” sectionを設けました。昨年創刊されたBiogerontologyは、同様の項目に加えて老化研究者に対するInterview記事も掲載しています。我が国では、日本老年医学会の英文誌Geriatrics and Gerontology Internationalが近々発刊の予定と聞いています。

このような情勢の中で、この度、会員の方々の総説・意見・書評などを掲載した新しいスタイルの「基礎老化研究」が発行され、太田先生が設立の理念に書かれた学会誌へと一歩前進できましたことは、大変意義深いことと思います。ご多忙のところを企画から原稿依頼・編集・印刷に至るまで本号の発行にご尽力下さいました会誌編集委員会の神田健郎(委員長)・樋口京一・三井洋司各担当理事ならびに近藤昊会誌編集幹事の皆さまには、心から御礼申し上げます。また、限られた時間の中で、ご執筆を快くお引き受け下さいました諸先生に感謝致します。

本誌をさらに充実したものに発展させ、世界の老化研究に一層貢献できるようにするために会員の皆さまのご協力とご支援をお願い致します。

2001年9月15日

§巻頭言 基礎老化研究サーキュラーの発刊にあたって
代表幹事 太田邦夫先生(故人)

 一般的にいって、研究への動機づけは、たとえ同じ分野に分類される研究者の間にあっても、一人一人にことなったものがあると考えられます。日本基礎老化研究会の会員の諸君は、今回全く自然発生的にこの会を発足させられ、私共が誕生当時の会務を担うことになって居りますが、研究会の目的自身が、学術的な情報交換による研究水準の向上と知識の発表とにある以上、本来学術誌を自力で刊行しうる程度の実力を備えることが必要であり、又、研究学術集会のあり方などにも自由な発言が会員からあつまって具体化するという方向に努力が続けられねばならぬと思います。

 このサーキュラーの趣旨は、学術誌の刊行が可能となるまでの間、出来るだけ学術情報をお伝えしたいと考える一方、この会の運営のために、会務を公開し、会員の声を反映する場を提供したいとも存ずるものであります。研究への動機づけの互いにことなった各位の間から、本研究会の発展のために積極的で建設的な意見が出て、その方向が定められることが望ましいからであります。未だ経済的基盤も脆弱な本研究会としては、このサーキュラー一つをとっても、直ちに多くを望むことは出来ないでしょうが、ご協力によって、有効な媒体に育て、やがては独立の学術誌をもった研究団体に発展する基礎をつくるのに貢献したいと考えて居ります。

 何卒本誌に対してもご意見をおよせ下さい。

基礎老化研究サーキュラー  第1号
日本基礎老化研究会
Japan Society for Biomedical Gerontology
1977年5月1日発行

当学会は老化に関する基礎的な研究について科学的な議論を行うことにより基礎老化学を振興することを目的としています。
従って当学会が健康食品等を推薦・承認することはありません。